赤ちゃんや子供が自分になついてくれない。あやし方を色々調べて実践しているのに中々上手くいかない。そんな悩みを抱えているパパも多いのではないでしょうか?
自分の時間も削って頑張っているのに敬遠されて泣かれてしまう。
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なついてくれないからあやすのに消極的になってしまう。
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すると今度はママから冷たい目で見られてしまう。
「もう、どうしたらいいんだ〜!」ってなってしまいますよね。
かく言う私も子供がなついてくれるまでは大変でした。
しかし子供が3歳になった現在、我が子は見事な「パパっ子」に育ってくれました。今では毎晩私の布団で一緒に寝る程です。
そんな私自身がパパ見知り解消の為に大切だと感じた方法をご紹介したいと思います。
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パパ見知りはいつから?原因は?
パパ見知りはパパイヤ期とも呼ばれ、一般的には生後半年前後から始まると言われています。1歳を過ぎてからも起きる事があるようです。
パパ見知りが起きる原因ですが、赤ちゃんはこれくらいの時期になると知覚能力や記憶力が高まってきて自分を養護する相手を識別出来るようになるそうです。
そしてその養護してくれる相手への信頼が高まる一方で、それ以外の人に対する不安も起きてしまいます。
結果としてママ以外からの世話を嫌がるようなるというのです。
つまり、パパでなくとも自分を世話してくれるママ以外はみんな嫌という訳です。
【パパ見知り対策】信頼関係を築く為の準備
とりあえず、抱っこはしない!
ネットで検索しているとパパ見知りの改善には先ず信頼関係が必要という記事を目にしますよね。そして信頼関係を築くにはスキンシップが大事なのであきらずに抱っこしましょう!と勧めるサイトも少なくありません。
でも、触るだけで泣かれるのにどうやって抱っこしてスキンシップがとれるでしょうか? 抱っこが出来ないから悩んでるわけです。
最初からママの真似をして抱っこをしても上手くいくわけがありません。
なので、既にパパ見知りが起きてる場合はとりあえず抱っこに挑戦するのは止めてみましょう。
勿論抱っこは信頼関係を築く重要な要素です。でも、その前に取り組んでみて欲しい前提条件があります。
先ずは会う回数を増やそう
子育ての費用がこれからかかると考えて仕事を頑張ってるパパも多いと思います。でも残業して帰りが遅くなれば、子供はもう寝てしまっていて会う機会がどうしても減ってしまいますよね。
そうなると赤ちゃんとの関係を深める事が難しくなります。
出来るだけ頻繁に赤ちゃんと顔を合わせるようにする事が必要です。
何故かというと、人間は接する回数が増えるとその対象に対しての親密度が増すという特性があるからです。
単純接触効果
これは単純接触効果とかザイオンス効果と呼ばれています。ビジネスでも使われますのでご存知の方も多いかと思います。
単純接触効果:
初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。引用元:Wikipedia
接触回数を増やす事によって親密度が上がるという事は、逆に会う回数が少なければ親密度は上がらないという事です。
なのでお子さんと会う機会をなるべく増やしてみて下さい。
そして、この効果ですが大切なポイントがあります。
時間より回数が大事
この効果で大切なのは時間よりも会う回数の方だという事です。
つまり、残業して会えなくても休日に一杯時間を過ごすから大丈夫だ!と考えてるパパは中々赤ちゃんと仲良くなれないという事になります。
毎日早く帰って少しでも顔を合わせる方が親密になりやすいのです。
会う時には無理に近くに行く必要はありません。とりあえずは距離を取って顔を見せるだけで良いので、なるべく沢山子供と接する機会を作るようにしてみて下さい。
接する時の注意点
印象を良くしょう
単純接触効果には一つ欠点がある事が知られています。
それは会ってる時の印象が悪いと、会う回数を重ねた時にその印象も増幅されてしまい逆に嫌われるというものです。
なので、赤ちゃんと会う時には極力良い印象を与える様に気をつけましょう。無理に抱っこしようとすれば嫌な印象が先行してしまいます。
また、一緒に居てもスマホやゲームに夢中で横を向いていては良い印象を与えられません。キチンと赤ちゃんに向かい合って関心がある事を示しましょう。
そして、印象を決める上での大切な要素が表情と反応です。
表情豊かなリアクションを心がける
パパ見知りをし始める6ヶ月頃から赤ちゃんは視覚も発達してきて相手の表情を判別出来る時期に入ってきています。
表情や行動(反応)があるか無いかで赤ちゃんの受け入れ方は変わってきます。
例えばウチの場合ですが、妻が出産した後、何度か手伝いに来てくれた実家の母にウチの息子はすぐになつきました。3歳になった今でも「ばあば」に会うのをいつも楽しみにしています。
一方で妻の母には一緒に住んでいるにも関わらず殆どなつきません。
何故でしょうか?
私の母は表情豊かな人で、孫が何かするとオーバーな程リアクションを取って応えてくれます。しかし妻の母の方は耳が悪いのと認知症のせいで無表情で反応が薄いのです。
こうした反応の差でなつき方に大きな差が生まれてしまいます。
回数を重ねても印象が悪ければ好感度が上がらない単純接触効果のマイナスな面の良い見本だと思います。
お分かりでしょうか?スマホに夢中で赤ちゃんの呼びかけに無関心であれば赤ちゃんと仲良くなる事は難しくなってくるのです。
皆さんも豊かな表情と大きなリアクションを心がけて赤ちゃんと過ごしてみてください。
そしてもう一つ、私が特に気をつけていた事があります。
余計な○○はつけない
赤ちゃんと接する際に気をつけて欲しいのは匂いです。
あなたは身体に香水をつけていませんか?または喫煙している人はいませんか?
赤ちゃんの嗅覚は大人が思っているより敏感です。他人と母親の匂いの違いを識別出来るとも言われるくらいです。
香水を少量つけたら
生後7ヶ月の子がいつも匂いがわかるのか私の顔を見るだけで大泣きし泣き止まかったです(;_;)
眠かったみたいで今は寝ていますが
いつもなら私が抱っこすれば泣き止みます
なのに今日は抱っこしても酷くなるばかりで今までで1番ひどかったです(;_;)
お風呂に入り香水をつけた場所をごしごし洗っても匂いが残ってたみたいで泣き止まないし…引用元:Yahoo知恵袋「子育ての悩み」
目が良く見えない赤ちゃんは匂いで自分を保護してくれる相手(ママ)を認識しています。強い匂いでママの自然な匂いが遮られると不安に陥ってしまうと考えられます。
香水などの人工的な匂いを着けるのは極力避けた方が良いでしょう。
これは柔軟剤やボディソープ、タバコの匂いも同じです。
つまらない事の様に思えますが赤ちゃんの繊細な感覚にとっては重要です。こうした細かな点に気を付けて印象を良くする事から始めてみてください。
ママのフォローも忘れずに
産後のママはとても不安定です。この時期を大事にしないと夫婦関係が破綻しやすい事が厚生労働省の調査で分かってます。
平成23年度全国母子世帯等調査結果報告によると、母子家庭になった時の末の子どもの年齢は、
1位0~2歳(34.2%)
2位3~5歳(20.4%)
3位6~8歳(11.8%)
-平成23年度全国母子世帯等調査結果報告-
と、末の子が0~2歳の時が1番危機的状況であることが分かりますね。産後から子どもが2歳までの時期は産後のホルモンバランスの変化と、産前からの生活の激変によるストレスによって“母親がイライラしやすい”、まさに危機的な状況といえるでしょう。
この時期にママがイライラして夫婦関係に危機が訪れる事は「産後クライシス」と呼ばれてます。
このイライラはパパなら誰しも経験する事だと思いますが、この攻撃的な感情にもれっきとした意味があります。
この攻撃性は脳内物質の「オキシトシン」という物質が関わっています。この物質は愛情ホルモンとも呼ばれ、出産や育児に大切な役割をします。
パパママ学級に出た人なら聞き覚えがあるのでは無いでしょうか?出産事に陣痛を起こす脳内の物質で、陣痛促進剤にも使われています。
しかし、この愛情ホルモンには育児中に他者への攻撃性を起こす事が分かってます。
そのホルモンの名は「オキシトシン」。出産時や産後の授乳時、わが子と触れあっている時などに多く分泌され、脳に作用して、わが子やパートナーへの愛情を強める働きをしています。ところが最近、愛情だけでなく、同時に「他者への攻撃性」を強める作用もあることが明らかになりました。たとえ夫であっても、育児に非協力的な人は「攻撃の対象」となり、イライラ感が強められて夫婦関係の破綻を招く恐れもあるというのです。
この脳内物質によってママ達は育児の障害になる相手に対しては嫌悪感を抱き易く、夫婦関係、そして家族関係そのものが崩壊する可能性を抱えてます。
パパ見知りが起こっているからと言って育児に無関心でいると、幸せな家族の未来そのものを失いかねません。
赤ちゃんに関われないこの時期は家事など他の事を積極的に手伝ってママのフォローに努めましょう。
まとめ
パパ見知りが起きている場合無理に抱っこするのは一旦止めて、先ずは時間は短くて構わないので会う機会を増やしましょう。離れた状態で顔を合わせて少しずつ慣れて貰ってください。その際には印象を悪くしないよう気をつけましょう。
そして家事などママの手伝いを積極的にして育児に協力する姿勢を見せましょう。
こうした前提条件を整える事は赤ちゃんに直接触れなくても取り組める事です。先ずはこうした出来る事で環境を整えてから実際に好かれる為の行動に取り組んでいきましょう。
