なつかない赤ちゃんへの対処法を検索すると、泣かれてもめげないでとか、ママと仲良くするところを見せるとか、頑張って抱っこでスキンシップをとりましょうというばかりで具体的な対処法があまり書かれてませんよね。
抱っこが出来れば良いのですが無理やろうとすれば嫌がって泣いてしまいます。これではいつまで経っても赤ちゃんとは距離が縮みません。
なので、「パパっ子」育成に成功した私としては、先ずは赤ちゃんと距離がある状態から始める事をお勧めしたいと思います。
コチラから近づくのではなく向こうから近づいてくるように誘導するのです。
Contents
赤ちゃんは猫?
子育てをしていて気づいたのですが、赤ちゃんや子供は楽しい事が大好きです。というより楽しい事しか興味がありません。
楽しい事をしている時の集中力はもの凄いモノがあります。大好きなママの声も聞こえていません。そして、その興味も次から次へと移ろいます。
まるで猫にソックリです。
人見知りする赤ちゃんもそうですが、猫も抱っこしようとしても直ぐに逃げてしまい中々上手くいきません。
しかし、こちらから近寄るのではなく興味を持たせて向こうから来させれば膝に乗って来てくれます。
何度か猫を飼った経験のある私はこうした猫との接し方を赤ちゃんに試してみました。
すると、思った通り赤ちゃんは興味を示し近寄って来ました。
持ってる物を動かす…猫じゃらし作戦
猫も赤ちゃんも動く物に反応します。特に動かすと音のなる物が良いでしょう。赤ちゃんの玩具は大抵振ると音がしますよね。
動かす物は玩具でなくても何でも構いません。赤ちゃんが興味を示して近づこうとする物があったら持って動かしてみましょう。
また、大人が身につけてる物にも興味を示します。腕時計やマフラー、手袋等。こうした興味がある物を動かして赤ちゃんの手に取れるように近づけてみて下さい。
赤ちゃんの集中力は強いのですが長くは続きません。これも猫と一緒で直ぐに飽きて違うモノに目が行ってしまいます。
赤ちゃんの目線を追って興味のありそうな物を近づけて、また動かしてあげましょう。
音が鳴らない物も床にコンコンと打ちつけたりして音を立ててみましょう。
興味を持ったら赤ちゃんは近づいてきます。こうした事を繰り返すだけで赤ちゃんは少しずつ警戒心を解いてきます。
音の鳴る玩具はすぐに飽きてしまいます。玩具なんか買わなくてもポテチの空き袋等身近な物を利用するだけで十分です。
見えそうで見えない…チラ見せ作戦
猫は地中の小動物を耳で探して狙いを定めて飛びつきます。なので物陰からする音にとても興味を引かれます。
物陰で紙をカサカサと音を立てると、遠くから耳を立てて位置を見立て後ろ足をモゾモゾと定めてから一気に飛びつきます。
赤ちゃんも音に敏感です。猫と同じ様に柱の陰で何か音を立ててみると興味を示し近寄ってきます。そして手にすると嬉しそうに振り回し、口に入れたりします。
まるで猫の狩りと一緒です。狩猟本能なのかも知れません。
赤ちゃんの場合少し物体が見えていた方がより喰いつきが良いです。
この作戦を自分の体の陰で行えば向こうからパパに近づいて来るでしょう。
子供の真似をしよう
2つの作戦で距離が近づいてきたら、赤ちゃんの真似をする手法を試してみて下さい。
ミラーリング
ミラーリングというのは相手と親しくなる為の心理学的手法です。
ミラーリングとは、相手の言動やしぐさなどをミラー(鏡)のようにマネることにより、相手に親近感を持たせたり好感を抱かせる心理テクニックです。「ミラーリング効果」とも呼ばれています。
引用元:ビジネス心理学
相手と同じような仕草をしていくと相手はこちらに親近感を抱いて心の守りを解いていきます。難しい事はなくただ相手と同じ仕草をするだけです。
赤ちゃんや子供の近くに位置して、片手を挙げたら同じ側の手を挙げて見せる。首を傾けたらこちらも首を傾ける、これだけです。
子供は自分を真似されると興味を持ったり喜んだりします。特に赤ちゃんや子供の発する声を真似すると子供たちは興味を示します。
赤ちゃんは生後6ヶ月くらいから「ばぶー」とか「んまー」とか喃語(なんご)と呼ばれる言葉で話し始めます。
そうした言葉を発したら、こちらも同じ口調で「ばぶー!」とやりましょう。
こうしたコミュニケーションを続けていくと赤ちゃんはコチラにどんどん興味を持って近づいてくる様になります。
理解を深めて遊びの幅を広げよう
ミラーリングして赤ちゃんの行動を模倣する事にはもう一つ意味があると私は思ってます。
相手を模倣していく事によって、赤ちゃんがどういう表現を好みどういう表現は反応しないか、その興味関心を理解出来るようになります。
子供の気持ちが理解出来るようになれば、赤ちゃんを喜ばせる手段は自然と分かってきて色々な遊びが出来る様になってきます。
そして赤ちゃんが楽しいと思う事を続けていれば、赤ちゃんは楽しく遊べる相手に自然と近づいてくるようになります。
自分の膝に乗ってきて遊べるようになったら大分慣れてきたと言えると思います。
やっぱり抱っこが一番!
他のサイトでもよく書かれてるように、やはり抱っこは1番のスキンシップです。とにかく子供は抱っこが大好きです。
触れ合っても泣かなくなったらいよいよママの真似をして優しく抱っこしていきましょう。
ゆらゆら…てくてく
抱っこをする時はただ抱くのではなく、体を小さく揺すったり抱っこしたままユックリ歩いたりしてみましょう。きっとママ達もいつも普通にそうしていると思います。
そうやって小刻みに動かす事で赤ちゃんは不思議とおとなしくなります。これは輸送反応という哺乳類全般に見られるものです。
輸送反応
自然の中で哺乳類の赤ちゃんは母親に運ばれるとき、体を丸くして動かずに運ばれやすい格好をしています。騒いで運びにくくすれば敵に見つかる確率が上がってしまうからです。
この反応は人間でも証明されてます。
理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、哺乳類の子どもが親に運ばれる際にリラックスする「輸送反応」の仕組みの一端を、ヒトとマウスを用いて科学的に証明しました。
私も夜泣きがひどい時はよく抱っこして部屋の中を歩き回ってました。
揺らす向きは縦の方向が良いそうです。
動物の赤ちゃんは親に運ばれる時に首の所をくわえられて縦の姿勢になります。そして親が歩く際の赤ちゃんが感じる揺れが縦方向になるからという事です。
私はやった事がありませんが、縦抱きにしてスクワットすると泣き止むという方法もあるそうです。
どれくらい揺らすのかはママの動きをよく見て、それを自分で試してみて体得していきましょう。
因みにウチの場合は、ゆっくり足踏みするように左右の足に重心を移し横に軽く揺らす感じの方が落ち着く様ようでした。
縦抱きの注意点
抱っこが増えるてくると腕への負担が多くなってきます。特に縦抱っこになると手首に負担がかかってきます。
パパママ学級などで抱っこの仕方を習う時、縦抱きする時は手首ではなく肘に近い部分でお尻を支えるようにと教わりますよね。
しかし実際は長時間抱いていたり腕の中で動く様になるとどうしてもお尻が落ちてきて、それを手で抑えようとするので手首に重みがかかります。
3歳にもなると15kgを超えてきます。5キロの米袋を3つ持ってるのと同じです。しかもその状態で体を乗り出したり左右に振ったりしてきます。
これは男性でもかなり辛いです。私も何度も手首を痛めました。私の場合、親指側の手首が腱鞘炎になってしまいました。
そうならない為に持ち方を工夫しましょう。
お尻を支えてる手首を返して手の甲側で支える様にしてみると負担が減ります。
抱き癖がつく?
一昔前はよく抱き癖がつくから抱っこはしすぎない方が良いという話を聞きました。抱っこばかりしていると甘えん坊になって自立出来ない子になるというのです。
しかし抱っこには子供が健全に成長する為の要素が沢山ある事が分かってます。
抱っこ等スキンシップを行なうと、親と子の両方にオキシトシンという脳内物質が分泌されます。
オキシトシンにはストレスに強くなったり学習能力の向上など色々な働きがあります。
また、親との絆を深める作用がある事も分かっておりパパ見知りの解消にはもってこいです。
子供の健全な成長の為にもたくさん抱っこをしてあげて下さい。
デメリットも…
抱っこの要求に応えていくと、パパへの好感度はドンドン上がります。いつの間にかママよりパパの方に寄って来る様になります。
しかしその分事あるごとにパパに抱っこを要求してくるようになり、パパの労力は増大します。
特に夜泣きの時にはママでなくパパに抱っこをしないと泣き止まなくなったりします。(こうなると眠る時間が大幅に削られてしまいます。)
しかし、夜泣きはパパかママどちらかが担当しなければなりません。ママの負担を少しでも軽くする為にもここはパパが踏ん張りましょう。
まとめ
私の経験を元に赤ちゃんに好かれる方法について具体的に記してみましたが如何でしたでしょうか?
パパ見知りが起きいる場合、向こうから寄ってくるような遊びで少しずつ慣らしていって下さい。
そして赤ちゃんの仕草を真似して子供の心理を理解していく事で遊びの幅を広げましょう。パパが楽しい相手だと分かれば赤ちゃんは近寄ってきます。
パパの膝で遊べるようになったら沢山抱っこしてより関係を深めていってください。
