パパ見知り、パパイヤ期を克服したとしたパパでもその立ち位置は依然としてNo.2のままです。やっぱりママには敵いません。
子供が誕生してからずっとそばで世話をしているママは毎日の育児の経験がデータとして自分の中に蓄積されてます。
しかも誕生前から赤ちゃんと自分を守る為に必死で生命について勉強してきています。敵わなくて当然です。
しかし、現実に「パパっ子」は存在しています。ウチの息子もその一人です。
パパっ子育成に成功した私の経験を元に、その育て方のコツをお伝えしたいと思います。
Contents
パパっ子とは
「パパっ子」とはママよりパパが好きな子供の事です。一昔前は「お父さん子」と言われておりました。
英語では 【daddy’s girl】【daddy’s boy】と言うそうです。
力技でいこう!【抱っこ活用法】

育児に於いて出産や授乳など直接的に赤ちゃんとの関わりが深いママと違い、パパはどうしても関わりが浅くなってしまいます。
そんなママと同じ土俵で勝負しても勝負になりません。なのでパパはパパなりの得意分野を活かして勝負していきましょう。
差別化で勝負
パパの強みとは何でしょう?先ず思いつくのはやはり体力です。一般に男性は女性より体力面で有利です。(稀にそうでないご家庭も存在するでしょうが…)
育児に於いて一番体力を使うのはやはり抱っこでしょう。
どんどん成長して大きくなる赤ちゃんを抱っこする事は女性には重労働です。育児をしながら家事もこなさなければならないママは抱っこが必要な時はパパに頼みたいと思ってます。
なので、抱っここそパパが強みを活かせる一番の土俵でしょう。
必ず応える
子供が抱っこを要求した時あなたは直ぐに応えてますか?
泣いて呼ぶ時に応答しないと泣くことをあきらめ、あまり笑わない「サイレントベイビー」になるという情報もあります。
医学的な根拠は無いと言われますが、子供になついて貰うという目的の為には基本的にはすぐに応える事が必要です。
子供が安心したい時にその欲求に応えないと信頼は築く事が出来ません。必ず応えるようにしましょう。
でもその時に超えるべき壁が存在します。
家の中ではスマホは持ち歩かない

今の時代はスマホは生活にかかせません。スマホ無しの暮しは考えられないでしょう。ニュースもゲームもSNSや動画も見れてとても便利です。
スマホを持っているとついついいじってしまいますよね。しかしスマホに集中していると赤ちゃんの泣き声や子供の呼びかけが聞こえなくなってしまい、結果的に子供の求めを無視する事につながりかねません。
家の中ではスマホを何処かに置いて必要な時以外は見ない様にしてみて下さい。
この事は若いパパには一番辛い事かもしれません。
しかしこれは育児中のママの不満の解消にも役立ちます。
ママのイライラ回避
ママの育児中にイライラする事にパパがスマホやゲームに夢中になる事が挙げられてます。
スマホが原因で離婚に至る「スマホ離婚」も現実に増えているそうです。ママからの反感を回避する為にもスマホから距離を置きましょう。
触ってもらおう!
赤ちゃんにとって触る事は発育の為にとても大事な要素です。
赤ちゃんは触覚によって世界を認識しています。感覚器の中で一番最初に備わるのが触覚です。赤ちゃんが口に物をすぐに入れるのも唇や舌が触覚器官だからだそうです。
この触るという知覚活動を阻害する事は赤ちゃんの本能的な欲求を拒む事になります。
しかし、逆に本能的な欲求を受け入れる事で赤ちゃんの充足感は上がります。欲求が満たされるからです。
そこで、抱っこしている時も出来るだけ触るという行動を止めないようにしたいのですが、ここでもまた問題が立ちはだかります。
髪の乱れは諦めよう
抱っこした時、赤ちゃんの手はパパの顔や頭に手が届いてしまいます。こうなるともうとにかく顔や髪の毛を触りたがってきます。
特に男の子などはそこから更に上によじ登ろうとしたりもします。そうするともう頭はグチャグチャです。
今まで社会性のある大人として外見を整えてきたパパは抱っこしている時に赤ちゃんに髪を触られそうになると無意識に避けようとしてしまいます。今までの習慣で髪型が崩れるのを嫌がってしまうのです。
上にも書いたように赤ちゃんにとって触る事は自分以外を認識する本能的な行動です。抱っこして信頼度を上げたい時にその本能の欲求を阻害する事は好ましい事ではありません。
我が子ともっと親しい関係を築きたいのであれば髪型の乱れは諦め、好きなように触らせましょう。
私も子供が生まれてからは諦めました。髪を短くして整髪料も付けるのを止めてしまってます。
しかし効果はあります。息子はいつもパパの顔を楽しそうにいじくり回し楽しそうに笑ってます。刈り上げた私の後頭部の撫で心地も良いようで、しょっちゅう撫で回しています。
メガネやピアスも外そう
メガネやピアスなども同じ理由で抱っこの時には外す事をお勧めします。
男性は腕時計をステイタスとして大事にしている人もいると思いますが、それらも子供にとっては触りたくなる対象です。
触られてて傷つくのが嫌であれば赤ちゃんと接する時は外して、心おきなく体を触ってもらいましょう。
恐怖感をチョットだけ利用する

皆さんはホラー映画はお好きですか?私は苦手なのですが、好きな方も多いですよね。
怖いモノが楽しいと感じるのには理由があります。人は恐怖を感じるとき同時に快感も感じる様に出来ているのです。
恐怖を感じる扁桃体のすぐ近くには、快楽ホルモンを出す「側坐核」があります。強い恐怖により扁桃体が活性化すると、側坐核も活性化し、快楽ホルモンの「βエンドルフィン」の分泌が促進されます。そのため、強い恐怖を感じた時は、快感も同時に感じるというしくみ。
実は子供も怖いモノが結構好きなのでこれを利用してみるのも一つの手です。
少しだけフリー○ォール…
子供が1歳を過ぎて身体がしっかりしてきたら、少しだけ落下の恐怖を味合わせる「ぷちフリーフォール」を試してみて下さい。
赤ちゃんとの遊びで「高い高い」は有名ですが、私は上ではなく逆に少しだけ赤ちゃんを下に降下させる事で遊んでいました。
やり方は簡単です。赤ちゃんを抱っこして話しかけてる時にチョットだけ自分の膝をカクンと折って子供を10cm程落下させるのです。(勿論ちゃんと腕で捕まえたまま行います。)
ふいを突かれた子供は初めビックリしてしがみつきますが、直ぐにパパのイタズラと分かって「もういっかいやってー」と笑顔になります。
勿論怖がる子供もいると思うので、初め小さめに行いその反応を見て続けるか判断して下さい。
何故私が「高い高い」ではなく、「ぷちフリーフォール」をするかというと、年齢の関係で四十肩になっていたからです。腕の上がらない私には「高い高い」はハードルが高すぎました。
高齢のパパにはこちらの方がお勧めです。
もう一つの理由はまだ私が10代だった頃に親戚の赤ちゃんを「高い高い」して和室の鴨居に頭をぶつけてしまった事があるからです。
上に挙げるのはやっぱり少し怖いので下に下げてみたのです。
また、「高い高い」は「乳幼児揺さぶられ症候群」の危険が皆無では無いので四十肩が治った今でも私はやらないようにしています。
狭小鬼ごっこ
皆さんご存知の鬼ごっこの狭い版です。こちらは抱っこでの遊びではないのですが、鬼ごっこもやはり恐怖が利用されてますよね。
鬼に追っかけられて捕まえられるのは怖い筈なのに何故か楽しくなってしまいます。
私は家の中でチョット離れた所に息子がいた時などに、物陰から顔を半分出し向こうが気づくのを待ちます。子供が気づいたら手を鉤爪のように広げて、ゆっくりと近づいていきます。
狭い家の中では逃げ場がなく、追い込まれた子供は笑いながら「きゃー!」と声を上げます。私は優しく捕まえてそのまま抱きあげちゃいます。
あまり早い速度で近づくと本気で怖がるので、チョット笑いながらジワジワ追い詰めてみましょう。
こうした身体や力を使った関わりこそパパの存在が活かせるフィールドではないかと思います。
お手本を見せる
子供は大きくなってくると色々な事に挑戦するようになります。
しかし怖くて挑戦出来ない事もいっぱいあります。子供は未知の物事に対してはどう対処して良いか基準が無いため模倣するモデルを必要としています。
これはモデリングと呼ばれています。
モデリング
モデリングとは人間が成長の過程において何かしらの対象をモデルにして行動を学んでいく事を言います。
ウチの子供もチョット高い滑り台やブランコなども最初は怖くて自分一人では出来ません。そんな時は「パパやってごらん!」と促してきます。
こうした時に「はいよ!」とサクッとこなせる所を見せると息子は感心の眼差しを送ってきます。
高い所もそうですが、シャカシャカ動く昆虫やニョロニョロした魚などの生き物系はママ達の超苦手とする所です。No.1のママが不得意とする分野を難なくこなす事でパパの株も上がっていくでしょう。
叱った後にはハグしよう
子供は身体と感情のコントロールが上手く出来ないので物を力任せに振り回したりぶん投げたりと危ない振る舞いが多く見られます。
また近い距離でTVを観たり、大人の食べる物を口に入れようとしたりと身体に悪い事にもしょっちゅう手を出します。
いくらパパっ子に育てたいと言っても、子供自身や他人に危険が及ぶ時にはダメなモノはダメときちんと叱る事も必要です。
ところがまだ論理的な思考が未熟な子供には「危ないから!」言って制しても理解出来ません。自分のやりたい事を止められて「いやー!」と癇癪を起こしてしまいます。
そんな時はパパやママもついイラッとしてしまい感情的に大きい声を出してしまったりしますよね。
子供はパパやママが怖い顔をして大きい声で怒鳴っても、理由が理解出来ないので余計グズっていきます。
もうこうなると手がつけられなくなってパパもママも「もう知らない!」と突き放してしまいたくなります。
でも、こんな時こそ少し落ち着いてきたらギュッとハグしてあげましょう。
叱った理由がきちんと理解出来なくても、嫌われて怒鳴られた訳ではないというは伝わります。
叱られっぱなしでは不満だけが残ってしまいます。
【要注意】ママの気持ちも大切に
パパっ子育成に成功してくると、今度はママが寂しい思いをするようになってしまいます。
ネット上では我が子がパパっ子になったおかげでストレスを感じているママの書き込みや相談が思いの他溢れてます。
中には、「自分がお腹を痛めて産んだのに!」「普段育児しないのに休みの時に甘やかして、いい所どり!」とパパが反感を買ってしまっている書き込みも多数見受けられます。
こうしたママ達の反感を買わないようにする為には普段から育児の面もキチンと手伝い、子供を叱る時はキチンと叱りママだけに汚れ役を押しつけないという姿勢が必要です。
例えパパッ子にする事が成功しても夫婦関係にヒビが入ってしまっては元も子もありません。
赤ちゃんが生まれてからのママの仕事量は莫大なものになります。ママにとっては少しでもパパに助けて欲しい時期です。
子供がパパッ子になった結果、ママの負担が減って家族みんなが楽しく過ごせる事が理想でしょう。
まとめ
パパは体力を活かして抱っこを活用し子供の好感度を上げていきましょう。子供の欲求に応え、本能を満たすように気をつけていけば子供の満足度も上がっていくでしょう。
でも危険な事をした時にはキチンと叱り、その後のフォローはしっかり行いましょう。
ママに育児を押しつけるのではなく積極的に協力して、ママからの好感度もついでに上げちゃいましょう。
