皆さんは親との同居や親の介護について考えているでしょうか?
お子さんがまだ小さいご家庭の皆さんははまだ何も考えておられないかもしれませんね。
私達夫婦も一昨年まで親の介護の事についてはまるで考えていませんでした。正確には考えなければならないと思いつつも、育児の事で頭が一杯で考えるのを先送りにしてたと言った方がいいかも知れません。
しかしそんな私達にも親の介護の問題は突然やってきました。皆さんにもいつそういう時が来るか分かりません。
そうなった時にどのような判断をした方が良いのか?
もちろん各家庭の状況も異なるのでコレと言った正解は無いかとは思います。
しかし、何も判断基材料のない状態ではどう考えて良いのか全く分かりません。
これからお伝えする私達の経験が皆さんの一つの参考になればと思います。
介護はある日突然に
2020年現在、我が家では3歳になる息子と妻と妻の母の四人で暮らしています。認知症のある義理の母は86歳。
育児と介護の両方のケアに携わるいわゆるダブルケアと呼ばれる状態です。
それ以前の私達は1歳半の子供を抱え2DKの賃貸住宅に住む共働きで、共に非正規社員という決して余裕がある生活とは言えない状態でした。
そんな私達がなぜ妻の母との同居を決めたのか?その理由をこれからお伝えしていこうと思います。
キッカケは熱中症
それまで別居だった義母と同居になったのは2018年の10月。
きっかけは義母の入院でした。
それまで地方で訪問ヘルパーを利用しながら一人暮らしを続けていた義母でしたが、その年の夏、熱中症と思われる状態で訪問したヘルパーに発見され病院へ搬送。そのまま入院となりました。
突然の入院で、病院の手続きや介護認定の変更など直接肉親の妻が処理しなければならない問題が幾つも浮上。
休日の度に妻は入院先まで出かけて行く事になりました。
休日はプチ旅行
現地の病院までは今住んでる東京の杉並から4時間以上かかります。
朝の5時過ぎに出発して、日帰りの場合は夜遅くなってからの帰宅となります。帰れない時は向こうの実家に泊まってくる事もありました。
その当時息子は2歳になっておらず、まだまだ母親の手が必要な時期でした。
何度も家を空けなければならない事が続き、私の親に来てもらい息子の面倒を見てもらう事もままありました。
そんな状態が1ヶ月以上続いたと思います。
ケアマネからの一言で…
そんな折、義母のケアマネージャーとの話合いでもう独居での暮らしは無理だろうという話が出されました。
私達はまだ義母が退院したら今まで通り訪問ヘルパーを利用しながら一人で暮らせると思っていたのでその報告には戸惑いました。
私達は1歳半の子供を抱えた状態で親の介護という問題に一気に直面する事になってしまいました。
非正規雇用で共働きの状態の私達は、育休も終わったばかりでとても親の面倒を見れる状態ではありませんでした。
施設に入所させる事も選択肢として考え介護施設の資料も取り寄せました。
しかし、最終的に私は同居する事を妻に勧めました。
同居を決めた理由
その理由は、例え入所しても体調が悪くなる度に毎回通わなければならなくなる事が予想されたからです。
義母の年齢は当時84歳。
以前脳梗塞を起こした事もあり、高血圧などの持病がある現状からいってこれからも色んな疾患にかかる可能性がありました。
何か症状が出る度にまた妻が遠方の施設に様子を見に行く事になりかねません。妻の性格から言って何かあったときに放っておくとは思えませんでした。
当時私が一番避けたかったのは妻が子供の育児に関わる時間を大幅に割かれる事でした。
それならば身近に置いて直に健康管理をし、何かあったら近所の病院にその都度連れて行く方が時間の節約になります。(実際、同居してから何度も色んな病院に連れてく事になりました。)
幸い私達夫婦は共に介護の職に就いているという大きな強みがありました。
普通の家族より老人介護について知識と経験がある分、自分達なら何とか対応出来るんじゃないか?そんなふうに思いました。
そして、もう一つ大きな理由がありました。
それは妻に悔いを残して欲しくないという事でした。
妻と義母は何年も離れて暮らしていた為ずっと会っていませんでした。子供が生まれてからやっと会う機会も出来たところでした。
子供を母親に会わせてる時の妻の顔はとても嬉しそうでした。
このまま施設に入れてもしそのまま亡くなってしまったら、自分はもっと親に何か出来たのではないかと悔やみ、その想いをずっと引きずったまま生きていくのではないだろうか?
それならばいっそ直接介護をして、やれるところまでやろう。それで駄目だったらその時に施設への入所を考えればいい。
そうすれば納得してその選択を受け入れられます。
私は妻に同居する事を勧め、妻も承諾。
こうして私達は義母との同居を選択し、育児と介護を共に行うダブルケアに踏み切る事となりました。
この決断が正しかったのかは分かりません。でも今は色々と利用出来るサービスも増えています。それらを使いながら出来るところまでやってみようと思ってます。
まとめ
この超高齢化社会の流れの中において親の介護というモノもまた避けられない現実です。
誰もが直面せざるを得ない問題です。
私達夫婦は高齢出産であったため、子供がまだ幼い状態でダブルケアをする事となってしまいました。ハッキリ言って大変です。
しかし、自分を育ててくれた親に何かしたいと思う気持ちも大切にしたいと私は思いました。
私達夫婦は両方とも介護職の為、一般の家庭に私達の例がそのまま当てはまるとは思いません。
それでも、少しでも今現在親との同居について悩んでいる人たちの参考になればと思い記事にしてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
