2021年の新年を迎えたものの新型コロナウイルスの感染者が一向に収まる気配がありません。
そんな中、テレビで朗報が!
1月4日のTBSの朝の情報番組「あさチャン!」内で、新型コロナウイルスの増殖を100%抑える【5-ALA】という物質がこの日本で量産されているという情報を目にしました。
新型コロナウイルスの増殖を100%抑えるって…すごい情報です。
早速調べてみました。
5-ALA
5-ALAとは5-アミノレブリン酸というアミノ酸の一種で、生物の細胞内小器官に存在します。
人体内の鉄分と結び付いて血液中のヘモグロビンの原料になり生物の活動に必要なエネルギーの産出に関わっています。
長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科長 北 潔 教授が中心となり、マラリア治療薬の研究で使用していた5-ALAを試験管内の新型コロナウイルスに投与したところ強い増殖抑制効果を発揮したというものです。
研究に使われているこの5-ALAは静岡県にある製薬会社ネオファーマジャパンの袋井工場が世界で初めて大量生産に成功したそうです。
新型コロナウイルス抑制の仕組み
ウイルスが人の細胞内に侵入するにはウイルス表面にあるスパイクタンパクというトゲトゲ部分と人体細胞の表面にある受容体を結合させる事が必要です。
しかし、5-ALAを投与するとPP9(ポルフィリン9)という化合物が作られます。
このPP9がトゲトゲ部分に先に付着してしまい新型コロナウイルスが受容体と結合するのをブロックし感染を防ぎます。
長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科 北潔 教授はこう述べています。
「試験管の中ではもう完全にある一定の濃度以上では100%増殖を抑えるんです。その再現性も非常に良くて何度試験をしても(抑える)」
参照:FNNプライムオンライン「新型コロナウイルスの変異にも対応か…大きな期待集まる天然アミノ酸「5-ALA」とは?」より
しかも最近問題視されている変異種に対しても効果は変わらないとの事。
汎用性
新型コロナウイルスへの医薬品として既にファイザーやモデルナのワクチンなどがありますが、これらのワクチンは氷点下での保存や搬送が必要ですが、5-ALAの場合は常温での保存、移送が可能です。
また先程も述べましたが、既に国内の工場で大量生産するシステムが出来ております。
安全性
外国製のワクチンは副反応の面での心配もされていますが、5-ALAは身体の中の細胞にも存在する物質でもあり、安全性は高い事が分かっています。
実用化への動き
国立大学法人長崎大学はネオファーマジャパン株式会社が生産する5-ALAを用いて新型コロナウイルス感染症の患者を対象に今年1月より臨床研究を開始する予定です。これにより新たな予防や治療法となるよう目指していくとの事。
残念ながら実用化にはまだ時間がかかりそうです。
その他の特徴
5-ALAは肌に塗ると、ミトコンドリアの機能が上がり代謝水が増える為、肌に潤いを与える化粧品としても使われています。
また、植物に5-ALAを与えると成長が速くなり糖度も上がるとの事。
5-ALAはどこで購入出来るのか?
現在5-ALAは化粧品や栄養食品、肥料等に含まれている物が既に市販されており、普通にネット通販などで購入出来ます。
スキンケア商品
サプリメント
植物用肥料
しかし、そうした商品にコロナウイルスへの抑制効果があるかは今のところ確認されておりません。
5-ALAが含まれる食品
5-ALAは、酒粕や赤ワイン、黒酢、納豆などの発酵食品に多く含まれています。しかし、ウイルスの増殖を抑えるのに必要な量がどれくらいなのか発表されていない為、現在は食品により感染が防げるか不明です。
まとめ
新型コロナウイルスの増殖を100%抑えるという「5-ALA」。安全性も高く常温でも管理出来て大量生産がきく。正に夢の物質です。
現行の食品やサプリなどにも含まれているものの残念ながら効果のほどは未知数です。
5-ALAにしてもワクチンにしても国民に普及するにはもう少し時間がかかる見通しです。皆さんもどうか慎重に行動して感染しないようお気をつけ下さい。
