2021年も正月が明けて、また仕事の日々がやって来ました。
冬は子供の大好きな虫取りが出来ない為せめて水族館にでも連れて行こうかと思っていた管理人ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大で1月4日に首都圏で二回目の緊急事態宣言が発令されてしまいました。
東京都知事からも不要不急の外出の自粛が要請され、成人式で連休なのにこれでは水族館どころではありません。
どうやって過ごそうかと思っていたところ、仕事帰りに寄ったスーパーマーケットY’smart(ワイズマート)で思わぬ物を発見!
蟹です。
都心部のスーパーマーケットでは活きた蟹といえばワタリガニくらいしかお目にかかれません。しかしコレはワタリガニではありません。
コイツは…何だ?見た事ない甲殻類です。
Contents
活き栗蟹(クリガニ)
表示を見直すと…栗蟹と書いてあります。「クリガニ?」初耳です。
しかもまだ生きてます。
釣り好きの管理人は自分で釣ったハゼやスズキ、ウナギ等は捌いた事がありますが生きた蟹を料理した事はありません。
生きた甲殻類だと手長エビをフライにしたくらいです。
クリガニとは
ネットで調べてみると…クリガニは毛ガニと同じクリガニ科の甲の幅が10センチ程のカニで、毛ガニよりも価格が安く美味しいカニとの事。
北海道から青森県にかけて生息しているそうで、今回購入出来た蟹も青森産でした。
一見身はあまり無さそうですが実は意外と身が詰まっており、カニミソもしっかりあるとか。
クリガニって臭い?暴れる?
うーん…。
蟹って臭かったりしないのかなー?暴れたりするかなー…などと商品棚の前であれこれ考えます。
因みに以前釣ったウナギを捌いた時は悪夢でした。奴等はほぼ不死身です。水から3時間出しておいても、頭を包丁でぶっ叩いても、冷凍庫で凍らせても熱湯をぶっかけても死なずにのたうってましたー。最後は目打ちして動いてる状態のまま捌きました〜(>_<)
そういえば、最近観たNHKの番組「 ニッポンの宿題 海の豊かさを守ろう」で魚をまるごと売って、お客さんに自分でさばいてもらうという一風変わった魚屋さんを紹介してましたが、そこのご主人がなんか良い事言ってたなー。
丸のままを捌くと色々と勉強になるとか何とか…。
よし、ここは一つ勉強の為に買って行こう!…という事で一杯(一匹)購入。
栗蟹VS息子
家に帰って発泡トレーから出してみるとまだ生きてます。
ゆっくりと動いてます。
早速4歳の息子は興味津々です。
3歳でザリガニを掴める様になった息子はこんな蟹ぐらいヘッチャラです。
「パパー、どこ持つの?」と言ってパパの真似をしてヒョイと持ち上げて観察。
感想を訊くと「かっくいいー!」だそうです。
クリガニの食べ方
クリガニなるモノを初めて料理するのでネットでレシピ等調べてみると、茹でたり味噌汁にするのがお手軽なようですが、茹でてしまうと旨みがお湯に抜けてしまいそうな気がするので、ここはシンプルに蒸し蟹にする事に。
蒸し焼きが一番素材そのものの味が分かる気がします。
パパの雑料理レシピ【蒸し栗蟹】
【下処理】 歯ブラシで汚れを落とす
【酒】 蟹にまんべんなくかかる程度
【水】 鍋の底から1cm程度
【火加減】 弱火
【蒸し時間】10分程度
ネットの情報を参考にこんな感じで適当に作ってみます。
手に取ってみますが、ゆっくり脚を動かすだけで暴れたりはしません。
匂いを嗅いでみますが、別に何の臭いもしません。
ビビって損したなぁ…。
料理タイム
では料理していきますか。
まずは下処理で歯ブラシで汚れを落とします。「僕も手伝うー」と言って一緒にゴシゴシしてくれます。
お店で綺麗に洗ってあったようで殆ど汚れてません。Y’smart(ワイズマート)さん、ありがとう!
加熱中に暴れると流石にちょっとビビりそうなのでゴムで足を縛ります。蒸し器なんて洒落た物はないので大きめの鍋で代用します。
鍋に蟹を入れたら臭み消しに料理酒をかけて水を底から1cm位入れて蓋をし、火をつけます。
火をつけてしばらくすると蓋がガタッと揺れました。中を覗くと蟹がジタバタしてます。
ウナギの悪夢が一瞬頭をよぎります。
外に飛び出したらパニクるので、手で蓋を押さえます。
早く成仏してくれー。
沸騰したら弱火で蒸します。
レシピでは10分程度と書いてありましたがクリガニ初体験なので中に火が入ってないと危ないかなと思い12分にしてみました。
出来上がりです。思ったより赤くなってません。
「みたいー」と言って息子も身を乗り出して覗き込みます。
クリガニのお味は…
カニミソ
少し冷めてから、ハサミを用意していざ実食です。
甲羅を持って上にひっぺがします。
甲羅を開けてみたところ、何処が身なのか分かりません。でもカニミソは分かりました。ここから食べてみます。
と思ったら、「ちょうだーい!」と息子が身を寄せてきます。
目どころか爪の間に入れても痛くない息子の頼みは断れるはずもありません。
箸で口に入れてやると「あまーい!」と笑顔がこぼれます。
パパとママもお味見すると、確かにまろやかな甘みが…こ、これは美味い!臭みも全然ありません。
日本酒が飲みたくなります。
続いて身も頂きます。
エラや周りに付いている器官を手で外して甲羅を半分に切ってから箸で中をほじくり出します。
足もハサミで端をカットしてから半分に切り身を掻き出します。
ネットの情報にもありましたが、大きさの割には身が詰まっています。
しかし「もっとちょうだーい」という息子に殆ど喰われてしまいました。
パパは身をこそぎ落とすのに夢中でうっかり写真も撮り忘れていましたー(>_<)
どちらかと言うと蟹より海老が好きなパパママのお陰で、いつも蟹と言えばカニカマしか食べさせて貰ってなかった我が子。よっぽど気に入ったのか「もっとー!」とおねだりの連発です。
結局、パパは身をほぐすばかりで蟹の身は殆ど息子の胃の中へ。
後に残るは殻の山でした。
ご馳走様でした。
クリガニのお値段
今回のクリガニの値段は税込みで¥850程。ネット上では一杯¥160程で購入したとの情報もあり、コスパが良いのかどうか判断に苦しみます。
しかし、近所の西友で売っていた同じくらいの大きさの冷凍の毛蟹が¥6500でしたので、都内で手に入るならかなりお得かと思います。
クリガニの旬は?
クリガニは青森辺りでは「桜ガニ」、「花見ガニ」とも呼ばれる通り、その旬は春から初夏(3月〜6月)にかけてだそうです。
まとめ
今回初めて料理したクリガニですが、少し味見しただけですが中々美味しかったです。少し臭みがあるかなーと思ってたのですが、予想に反し臭みも無く、香りも味もしっかりとしていました。
クリガニの旬は春から初夏にかけてという事らしいので、これからもっと美味しくなるのでしょう。
普段は海老の方が好きな管理人ですが、またスーパーで見かけたら絶対リピすると思います。
味も良いですが、開封から下拵え、料理、実食と、子供と一緒に楽しめます。
皆さんもスーパーで活きた蟹を見かけたらチャレンジしてみませんか?きっとお子さんと一緒に盛り上がると思いますよ!
